第57章 贅沢な相談役
「そんな目で見られても、
言わないですからね。」
エマはエルヴィンの目を見ないように
強く目を瞑った。
「今日は意志が固いんだな。」
エルヴィンは少し笑うと
エマの瞼に優しくキスをする。
……これだけ気持ち良くさせられて
エルヴィンの身体が恋しくなる日が
本当に来ないのか、
一抹の不安を覚えてしまう。
こんな気持ちが
芽生えること自体大問題だ。
心はリヴァイにあるが、
身体はエルヴィンにも許したくなる。
心と身体のバランスが不安定すぎる……
早くこの淫欲を紛らわす方法を
見つけなくては……