第1章 愛する人よ
彼とは警察学校に入る前から…高校の知り合いで一目惚れされて、私も少し気になる程度の人だった。
大学の3年の時に飲み会で助けてくれてから個人的に飲みに行ったりするようになりその流れで…。
るいには悪いけど言いにくいな…けど言うタイミング逃したらきっと彼女に嫌われてしまう。
まるで百合のように白く、薔薇のような可憐さを持ち合わせてる彼女は学校内でもかなりモテる子
今日もまた「好きです!付き合ってください!」と告られる朝から始まるのだろう。
でも彼女は決まって「ごめんなさい」と言う
かなりの面食いでコロコロ男を変えるという噂が流れてるけど、仲良くなれば明るい子だから誰とでも話せるようになる。そのせいか今まで遠巻きに見てた男たちが近寄ってくることがあった。だから変なこと言うやついる。すごく迷惑だな。
そんなことはどうだっていい。いまの彼女を見てくれる人がいいと本人が言っているのだからそれを信じるのが1番よ。