• テキストサイズ

【呪術廻戦】抱きしめてそばにいて

第6章 偽の彼女



「悟、リンと何かあったのかい?」




「別に、大した事じゃない」




「そうは見えないけど」




「俺が勝手にイラ付いてるだけ。あいつのせいじゃねェし」




「そうか、悟が自分の非を認めるなんて。リンは本当に凄いね」




「は?ぶっ飛ばされたい?」




プレゼント選びをしながら、何やら硝子と楽しそうに声を出して笑うリンを見つめる。




そんな俺に気がついたのか、リンは無邪気に目を細め笑うと俺に大きく手を振った。その瞬間、思わず柄にもなく微笑んでしまいそうになる自分の顔を引き締め、大きなため息を吐き出す。




「はぁ…」




「溜め息漏れているよ」




「出してんだよ」




「それは余計な事を言ったね」




嫌味ったらしく笑う傑は、何処か楽しげに俺に向かって笑顔を向けた。




「どうしたら良いか分かんねーんだけど」




「悟が相談してくるなんて、よっぽど切羽詰まっているんだね」




「分かってんなら黙って相談に乗れよ」





傑は少し考えるような素振りを見せた後、顎に手を置いて話し始めた。


/ 483ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp