第31章 大切な日
私達は結婚して早3ヶ月が経とうとしていた。
私の苗字は五条になった。
あの後本当に私達は婚約をしてから次の週には入籍をして、それは思ったよりもずっとスムーズに事が済んだ。
呪術界の上層部から絶対に呼び出されると覚悟をしていた私だったけれど、そんな事一度もなく。
悟も五条家の当主として何か問題が起きるわけでもなく、私達の入籍は許可された。
多分…いやきっと間違いなく…悟が裏で色々と手を回してくれたんだと思う。
私が嫌な思いをしないように…私達の結婚が幸せなモノであるように。
悟は本当にそういうところ頼りになるなぁ。昔から。
と思う反面…天才肌で何でも一人で出来てしまうが故に今では心配事の一つとなった。一人で無理はしていないか。一人で大変な思いはしていないか。
夫婦になったのだから、これからはそんな悟の支えになれるような妻になりたいと思う。
そして何と今日は、私にとってとってもとっても大切な日だ。
12月7日
そう、今日は愛すべき夫
五条悟の誕生日なのだ。
高専時代はもちろん毎年皆んなでお互いの誕生日は祝っていたが、夫婦になって初めての悟の誕生日。
プロポーズの時は、悟は完璧なプランで私を喜ばせてくれた。
だから私も悟の誕生日をとっても素敵な物にしたい。