第21章 恋人とデート
「……あァッ…っ…アンッ…さと…る」
「……ッッ…」
悟はそのまま、パンパンパンっと何度も早く強く腰を打ち付けると「…ッイク…よ」という声とともにさらに私へと激しい刺激を与え続け、溢れ出すような快楽の中2人一緒に絶頂へ果てた。
ハァハァと息を切らしながら目の前の悟を見上げると、悟も軽く息を切らしながら頬をうっすらと赤く染め私を優しく見下ろす。
「気持ちかったね」と穏やかな笑顔を見せる悟は、私の頭を優しく撫でるとちゅっと額へとキスを落とした。
「悟…私、悟のことすごい好き…なんかもう、好きすぎて…どうしよう」
ゴムを処理している悟の背中へ心の中で思っていた言葉が抑えきれずそう呟けば、悟はパッとこちらを振り向き目を大きく見開く。
悟のキラキラとした綺麗な瞳の中には、まだ火照った顔の私が写って見える。
私、何こんな恥ずかしい事言ってるんだろうと思いながらも、抑えきれない感情に…自分自身困惑してしまう。
だけどそんな私の腕を、グイッと強く引いた悟は…そのまま私を強く強く抱きしめるとこう呟いた。
「ヤバイ…僕…嬉しすぎて…泣きそうなんだけど…」
泣きそうだと言う悟の声は、本当に微かに震えていて、私の首元へと顔を埋める。
「僕…ずっとリンを好きで良かった…諦めなくて良かった…僕のこと好きになってくれて、ありがとう…僕と付き合ってくれて、ありがとう。僕今信じられないくらい幸せだよ」
「うん…私も、私を好きになってくれて…ありがとう…悟。私もすっごく幸せだよ」
「でも言っとくけど、絶対僕の方がリンを好きだから」
「何それぇ、そんなの分からないじゃん?私の方が悟の事好きだよ」
「いーや、断然僕の方が好きだから。絶対好きだから。だからさ…早く、僕に追いつくくらい…僕のこと好きになってね」
悟の優しい声が耳の遠くの方まで届く。
なるよ。
これからもっともっと悟を好きになるよ。
他の誰でもなく…ただ悟だけを
大好きになるよ。