• テキストサイズ

【呪術廻戦】獄門疆から君のもとへ〜五条悟〜

第2章 クローゼット


「ふんふんふんふ、ふんふーん♪」

 お風呂から上がって、鼻歌混じりにボディクリームを体に塗りこむ。風邪をひかないよう肩まである髪をドライヤーで入念に乾かし、歯磨きとフロスを終えた私は、洗面台の前から部屋へと戻った。

「はぁー寒っ」

 古い木造アパートはお風呂から上がった瞬間から体が冷え出す。ピッとリモコンのボタンを押してエアコンの設定を1℃上げた。

 折り畳み式のローテーブルにスタンドミラーを置いて、コスパのいいオールインワン化粧品で顔をお手入れする。

「ふんふーん♪」

 鼻歌を再び口ずさみながら、テレビ横のデジタル時計に目をやると、右端の数字がちょうど0に変わった。

 日曜日の23時50分。いつもの時間だ。もうすぐ月曜に日付が変わろうとするこの時間帯、決まって私はベッドに潜り込んで、スマホをいじっている。

 後は寝るだけっていう万全の状態で待機する。あと10分で少年ジャンプの最新号が読めるのだ。

 それまでの間、手持ち無沙汰なので、私はSNSアプリを立ち上げて呪術廻戦ファンアートを眺めた。

 それから、私の最推しであるナナミンこと七海建人を検索キーワードに打ち込み、その勇姿を漁りまくる。



/ 681ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp