第15章 ★止まらない熱情
頭が真っ白で、コクコクと首を縦に動かす。
「万愛ももう突っ込んで欲しいでしょ?」
「も、欲しっ!」
自分でも無意識に声を張っていた。ふ、と悟が笑う。初めは"新生万愛"なんて言ってみたけど、やっぱり悟には太刀打ち出来ない。全然余裕がない。
履いていたボクサーパンツを悟がずり下ろすと、ぶるんっと勢いよくソレが飛び出してきた。
赤黒く怒張し、血管を浮き上がらせ、ぐんと天を仰いでいる。
「すご、い」
「……僕も興奮してんだよ」
その言葉通り、すでに亀頭には先走りが滲んでいてテラテラと光っていた。
コンドームを装着しているのを見て、蜜壺からとろりと蜜が滴り落ちる。膣口はずっとヒクヒクしている。
「早く欲しっ!」
「はいはい待ってね」
なんでこんなことになってるんだろう。おねだりして待てを喰らってる。あり得ないけど、もう性欲が渦巻いて止まらない。
「久しぶりすぎて加減できそうにないよ。もし頭痛が起きて中断したい時は言って」
「ん、わかった……」
悟も本当は早く挿れたくて仕方ないだろうに、こういう言葉ひとつに愛を感じる。