第10章 ねる ◆
ふわっ
(彩華の匂いする··あとあったかい)
ガチャ
(ロナルドさん寝て···!?)
見事なまでの大の字(うつ伏せ)で寝てる
(リビングで寝よう)
でも今は
さら··
「おやすみ、夜の子」
ぐいっ
どさ···
「ノヴァ!···いちち」
「ひとりはやだ」
「随分と独り占めした寝方してませんでしたか?」
「··彩華を探していたから」
(5歳児だな)
「それはごめんなさい··寝ましょうね」
だいぶロナルドさんも寝る事に関して慣れてきたみたいだ。
私の添い寝がまだまだ必要みたいだが···。
「なぁ本で読んだんだ」
「本ですか?」
「子供が母親にくっついて幸せそうに寝てる本」
(色々と読ませてるからどれか当てはまらない··)