第5章 いかり 学生夢女
「多分萩野くんは私に真実を話して欲しかったんですよ、館で何を見たか。そして··ロナルドさんの事も知りたかったんですね」
ぐすっ
「う"ーー···(彩華の言うように彼奴は確かに言葉を聞きたかっていた、でも··あの目は)」
恋の目
「それでロナルドさんはいつまで子供ですか?」
「戻れなくなった」
「!?」
「多分、怒りが強すぎたからか···でも長くはかからない」
(怒り、確かにあの時のロナルドさん)
怖かった
さらっ
「ロナルドさん」
「うん?」
「私はちゃんとロナルドさんを見てますからね(青空のような色の目)」
「うんん··(あったかい手··)」
子供のまんまだけど···。
ぐいぐいっ
「おわっ」
「すき」
うりうり
「こらこら(明らかな子犬兼猫~~···)」
うりうり
「すき、すき」
(くすぐったいな···。)
うりうり
「彩華はあいつより俺の事すき?」