第29章 ウソの声 嘘ルド
「あまりにも健やかに寝てるロナルドさんを見たら母性が··www」
「··時折、俺にしがみついて泣いてるだろ」
「泣いてる?認知入ったか··!?」
「覚えてねーよな。声は出さず静かに涙流してるからな」
(嘘の夢で流した涙が··やばいな)
「多分、怖い夢見たからですね。」
「··何が不安なんだ?」
「不安ですか?」
「最初の出会いからそうだ。俺達を見た瞬間何かに気づいた顔をしていたし、それに··お前の世界だと俺は吸血鬼だし」
「···だめ。」
「彩華··?」
「··私は、逆転の彩華。ロナルドさんは"人間"··だから深く考えちゃいけない」
吸血鬼のロナルドさん
ドラルクさんの砂を纏うロナルドさん