第27章 しゃらら

ぎゅっ
ふに···
(柔らかい｡)

「····」

「ロナルドさん？」

「ぷぅ··ぷぅ···」

きゅーん
(か···かわいい···｡)

そう言えば出会った時もこうして私の上に乗っかって寝ていたよな。

やはり

なでなで
(やっぱり､いくら吸血鬼でも私と同じ母を求めてるんだな)

✿✿✿

「で､まさかの抱っこ出勤と来たか···」

「中々離れたくないみたいで､降りて貰おうとしたら泣いてしまい···」

(赤ちゃんだ)

「赤ちゃんだね」

ｷｭｯ
「や」

なでなで
「降ろしませんよ｡でも先程他の隊員さんから渡された抱っこ紐を使わせていただきます」

「う"～～···うん」

「うん､赤ちゃんだね」

「でもこれで両腕が使えます！」