第24章 ちゃいな ◆夢女
ダンボール箱の中で眠る子供
何も世界を知らない子供
少しづつ知ってきた世界と"愛"を知ってきた話
そして新しく出会った"花"の話を
ゆっくり、ゆっくり話した
日出男くんはゆっくり飲みながら頷いた。
そして
「今はロナルドさんを誰も怖がらず接してるから良かったです。ってあら?」
うつらうつら
「·····」
「コップ貰いますね。さてお話は終わり、一緒に夢の中に行きましょうね」
ぱちん
「おねぇ、ちゃんは··」
「うん?」
「お兄ちゃんと出会えて、幸せ?」
「えぇ、幸せよ」
「僕は?」
「とても幸せよ」
ぎゅっ
「おやすみ、お母さん」
「はい、おやすみ··日出男」