第4章 おとぎばなし ✿
(···意識がなくなる前に私は確かに名前を呼んだ···)
たははー··
「何をしたんだよ私···//」
(ご丁寧に制服姿になってる、ロナルドさんにはお礼しないとな··薬は。あったあった)
むくっ
「んがっ!彩華起きたのか!?」
「ロナルドさん、保健室まで運んでくれたんですね。ありがとうございます」
「熱は大丈夫か?」
ぴたっ
「あっ。そう言えば熱がない」
ほっ
「よかった··俺が熱を吸ったんだ」
「吸う?!··ありがとう。ロナルドさん」
どきっ
「なぁ、あの話の最後ってなんだ?」
「確か父によって眠らされた姫は棺桶に入れられ川を流される··その時に王子が見つけ、キスをして姫は記憶を戻し··再度父に話をつけ見事に結婚するって話しよ」