第24章 ちゃいな ◆夢女
うるっ
「やだ!僕は兄ちゃんの家も帰りたいけど··お姉ちゃんの家がいい!」
そりゃそうだ
幼いまだ小学生になったばかりの年齢だもの
離れた家に帰れる喜びと家族を感じた家にも執着はあるはずだ。
『本人の意思を尊重します』
(なぜだか出た言葉)
私が勝手に決めていいのか分からず日出男くんの"気持ち"を優先させたいから出た言葉だ
だったら
「分かったよ··日出男くんの気持ちは分かったわ」
ぱあ
「えっ!そしたら」
「明日お兄さん達とお話するので自分の気持ちをちゃんとお話出来ますか?」
こくこく
「うん。出来る!」
ぎゅっ
「偉いよ、日出男」
「お姉ちゃん··(呼び捨てされた)」