第18章 シャルロッテ ◆
「ヒヨシさんって言うんですね。私は霧島彩華です。ロナルドさんとは道端で出会い保護という形で一緒に暮らしてます」
「そ··そうか···(子奴、俺より女性と上手く生活してないか?)」
「お兄さんも色々と大変でしたね。姉弟をひとりで育てて」
「いや···ふたりには寂しい思いもさせてしまったからな」
(なんにゃ··なんか、落ち着く女子やな··)
「お兄さん、お腹空いてませんか?先程までふたりは食べていたので」
「えっ、いいのか?吸血鬼に対して優しすぎにゃないか?お主··吸対やろ」
「はい、私は吸対ですが、お兄さんは悪い吸血鬼には見えないので」
··トクン
「そ、そうか··?」
にこっ
「はい!」
✿✿✿
「美味かったにゃ」
「良かったです、ヒマリさんが心配してましたよ?」
「おっ、悪い事したの··」