第22章 光輝の告白
ある日の事。
私は放課後廊下の端に呼び出された。
「何だよー!」
「いやぁ、あのさ、もう里奈も気づいてると思うんだけどさ…付き合ってほしい。」
「その事なんだけどさ…光輝って千里と付き合ってるんでしょ?」
「千里ってあの千里?」
「そう。あの千里。」
「あぁー前はな付き合ってたよ。でも、大分前の話だしさー、俺ももうアイツの性格にうんざりしてるし…それに、大分前に別れたよ。それがどうかした?」
「いや…千里には今付き合ってるって聞いたから…」
「え⁉あり得ねー。それは真っ赤な嘘だよ。あんな奴信用するな、するな。」
「だったらいいけど…でー、私の答えは、OKよ‼」
「本当か⁉嬉しいよ!」
「本当!私も嬉しい!千里にはちゃんと言っとかないとね。」
「そうだな。全く面倒な奴だ。」
こうして、私は光輝と付き合う事になった。
千里には嘘つかれたけど、今はそれどころの話じゃないようだ。