第9章 ケンカ
ー割り込んでみよーっと。ー
『ねー。あんた達。』
『里奈!』
『あ。あの野郎。』
『あんた達、バカじゃないの。』
美愛はすぐに私の方に飛んできた。
『里奈ー里奈ーごめんねーっ』
泣いてる…
美愛が泣いてるなんて…初めて見た。
可哀想になった。
『ホント、もうこんな事やめてよね。』
『はぁ?』
図書室を出る。
あんな奴らに構ってる時間はない。
あんな奴らより美愛が先だ。
『美愛…ホント世話がかかる。』
『ごめん…』
『いいよ!美愛が無事だったんだもんっ』
『ありがとうー里奈大好きー♡』