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第二補佐官は第1補佐官の嫁です【鬼灯の冷徹】

第38章 シロの一日


am8:55
シロ「……」フンフン スンスンスン

柿助「アイツ 何やってんだ?」

ルリオ「あそこからジュースの匂いがするんだって 多分 誰かがこぼしたんだろ」

柿助「あ〜〜〜〜一応犬だもんなアイツも.......」

ルリオ「アレだろ?でかい水槽に一滴垂らしたお酢の臭いもわかるんだろ?」

柿助「足跡を嗅いでたどれるって冷静に考えると恐ろしいよな......」

柿助「ただ.....アイツにそんなマネができるのか疑問だけどな......」

ルリオ「ああ.....種として潜在能力より犬個体の性格がでかいよな」

am.9:00

鬼灯「はい ちょっと集まってください」

貴方「本日より「巨大像」さんが移動となりました。皆さん色々教えてあげてください」

俺達の働くこの「不喜処」は「動物をイジメた罪」の地獄だよ

昔は「ほら貝で動物を驚かせて更に殺した罪」の地獄だったらしいけど…

鬼灯・貴方「今ほら貝もってる人
日本人に何人いるんですか!?」

…って随分前に鬼灯様と瓜美様がツッコんでいまに至ったらしいよ

俺自身は600年前の犬だからよくはわからないけど
今一番の問題は「ペット」だって

先輩がこう言ってた

夜叉一「あのなシロ」

夜叉一「ここにいる動物は……」

夜叉一「①元々地獄出身
②現世から来た奴
③ ①②のジュニア
のどれかだ」

夜叉一「俺は①だ
でも最近犬は②が圧倒的に多い何でかわかるか?」

シロ「?」

夜叉一「お前さ クッキーのこと最初キッツイ奴って思ったろ?」

夜叉一「でもアイツ
悪質ブリーダーの下で子犬を産む用に飼われてた犬なんだ」

夜叉一「子犬をよく産む
メス犬を一生ケージに閉じ込めて死ぬまで産ませつづける……」

夜叉一「そういう人間もいるんだよ」

夜叉一「ここ最近そういう境遇から地獄へ就職したがる犬や猫が増えてる
ハア......」

.....先輩シブい.....

これは鬼灯様と瓜美様も言ってた

貴方「ペットブームでしてね。責任持って飼っている人ももちろんいますが.....」

鬼灯「一方で年間何万という犬猫が殺処分になっている事実もあるんです」

貴方「長期旅行の計画で邪魔になったからと森の木にペットをつないで捨てる人もいるそうです」

鬼灯「連休前にペット放棄が増えるらしいですよ」
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