第29章 プライドの男
サタンは講演会が終わり、側近のベルゼブブを探していた
サタン「べルゼブブはどこだ?」
そこに、卯灯と鬼美が通りかかった
サタン「そこの鬼、ベルゼブブを見なかったか?」
鬼美「ベルゼブブさん?」
卯灯「サタン様の側近の方なら……多分運動場に居ると思います」
鬼美「それなら、案内しますよ」
サタン「すまない」
サタン「2人は恋人なのか?」
鬼美「兄妹です。兄は卯灯で私は妹です」
サタン「そうなのか(この2人、どことなくあの鬼神に似てるな)」
卯灯「着きました」
瓜美「卯灯、鬼美、どうしてここに?」
鬼美「あっ、サタン様が側近の方を探していまして」
鬼灯「ベルゼブブさん、お迎えが来ましたよ」
ベルゼブブ「この鬼、お前に似てないか?」
鬼灯「似ていて当然です。私の息子と娘ですから」
サタン「えっ……」
瓜美「挨拶してなかったんですか?」
卯灯「すみません。名前だけでしたね
改めてまして、第一補佐官 鬼灯と第二補佐官 瓜美の息子で卯灯と申します」
鬼美「同じく第一補佐官 鬼灯と第二補佐官 瓜美の娘で鬼美と申します」
ベルゼブブ(2児の親かよ!)
ベルゼブブは静かに真っ白な灰になり、風に飛ばされた