第26章 短編2 読み切りルド
ガチャ
「ここがお前の新しい家だ」
「ニャー···(あの子の匂いもする)」
うごうご
「わっ!··いきなり動くなよ···っ、さやか」
「ニャー(今の名前?)」
「···今だけはな、後でちゃんと決めるからよ」
すたすた
すりすり
「みー(嬉しいわ)」
「素直な所は似てるな··あいつと」
✿✿✿
···ピクッ
「二(あの人の足音)」
ガチャ···。
「おっ!···いたのかさやか」
「ニャー(あなたの足音が聞こえたのよ)」
ひょい
「明日、お前と同じ名前が来てくれるからちゃんと決めような」
「なん?(決める?まぁ、あなたが決めた名前なら私は何でもいいわよ)」
そう悟っていたのに
あの人達は変わらず
「よろしくね、さやか」
「ニャー··(私の名前と貴女は同じ···でも···)」
私は"さやか"として生きていいの?
いらないって外に出さない?
「さやか、私のいない間はあなたがロナルドさんのお世話お願い出来ますか?」
「ニャン!(まかせて。彩華)」
(やっぱり名前同じにしてよかった)
「ネコが2匹に増えたな」
「ま゚?!」
「ニャー··(彩華もネコね)」
❦ℯꫛᎴ❧