【東京リベ】Break down【三ツ谷隆】【ドラケン】
第5章 温もり*
目を覚ますと隆が台所に立っていた。
いつの間に帰ってきたの?
トントンと包丁で何かを切る音。
それが心地よくて、酷く安心する。
「…隆?」
「ん?ああ、悪ぃ。起こした?」
「ううん。…大丈夫…」
隆は料理の手を止めて、私の元へ来てくれた。
「アクエリアス。飲めるか?」
「…うん…でも、その前に。して欲しいことあるの…」
「何?」
隆の胸に、頭をコツンとつける。
「どうした?ふらつく?」
違う。
抱き締めて欲しいのに、隆が鈍い。
「…隆、お願い。エッチ…して…」
「…えっ…今、何て?」
「だからセックス。シて欲しいの」
「えっ?何で急に…どうした?」
隆は動揺するけど、強引に胸ぐらを掴んで引き寄せた。
キスで口を塞ぐ。
理由なんか聞かないで。
ただ温もりを感じさせて。
ゆっくりと唇を離なすと、隆が私を押し倒す。
「………マジで…いいの?」
「…うん…」
「止めらんねぇよ?」
「…うん…」
隆の首に私の腕を絡ませる。
今まで閉じ込めいた心の闇。
その蓋が開きそうで怖いの。
だから、お願い。
私を抱いて。
弄るようなキスをされた。
“ちゅっ♥くちゅっ♥くちゅっ♥ちゅっ♥”
「んんっ…はぁっ…んっ…んんっ」
口内に舌が入ってきて、息が苦しい。
激しいキスに懸命に応える。