【東京リベ】Break down【三ツ谷隆】【ドラケン】
第19章 タケミっち
side.名前
終電がなくなる前にタケミっちを家に帰した。
時間が取れ次第、また連絡することを約束して。
過去にタイムリープする時は昏睡状態になるらしい。
私と隆は2人でお風呂に浸かりながら、タケミっちのことを話し合う。
「ねえ?どうする?」
「俺も名前も仕事があるしな」
「うん」
「エマが殺された抗争の時。名前は日本いねえし」
でも行けるなら行きたい。
エマも助けたいし、あんなボロボロの隆は見てられなかったもん。
「隆。今更だけど…芭流覇羅との戦い。着いて行ってもいい?」
「うーん…でもお前の身体は?10月31日なんてえまが腹にいただろ?」
「いたけどさ…」
「俺。お前の身に何かあったら生きた心地しねえよ」
ギュッと抱きしめられる。
そうだよね。
お腹の子が心配なのはあるよ。
でもエマを救いたい。
隆の大事な友達も。
「明後日の公判終わったら、次の仕事まで少し時間あるし。直人くんだっけ?少し話してきてもいい?」
「ダメって言っても、行くんだろ?」
隆はいつも私を理解してくれる。
そんな隆が大好きなの。
だから行かせて。
過去へ。