第11章 ドラルクは聞いた
先を見るより
ナスナス
「彩華くん。ロナルドくんが殴るんだが」
「何彩華を盾にしやがる!」
「まぁまぁふたりとも」
今ここにいる時間をずっと一緒に····
ーーーー····
「おやすみ。ロナルドくん、彩華くん··」
花束いっぱいの青の"ニゲラ"を抱えてふたつのお墓に添える。
「ヌー···」
「そうだね。ジョン··寂しいね、でもまた逢える気がするんだよね···時間は掛かるけど」
夢で逢えたら、未来を話そうか。
✿✿✿
「おぎゃあ、おぎゃあ!」
「産まれたのかい?!」
「はい、ドラルクさん。」
時間は掛かるけど
「小さいね、でも···命は大きい」