第10章 ほっぷ
(もしロナルドさんが退治人の前、学生時代があったらこんな感じに周りからモテていたんだろうなーー···)
ズキッ
「ん?」
何かが痛み出した。
(早く終わらないかな、時間的にドラルクさんの所に行けるし。)
萩野くんには悪いけど、あれからも定期的にドラルクさんの仕事場で勉強を教えて貰ったり、ロナルドさんの行動を伝えに行ってる。
(はー··)
ポソッ
「あまり浮かれすぎちゃ駄目よ。デレルドさん」
「あっ。」
「どうしたんですか?」
「悪いな、もう帰らないと」
『えっ』
てくてく
(ちょっと距離置いて、あちらで待つ···)
ぐいっ
「彩華」
「か···!ロナルドさん!?」
はぁ··はぁ
「彩華がいないのは嫌だ」