第40章 シーグラス 最終話
やさしくて
さみしくて
「···ごめんね、彩華」
「ドラルクさん···?」
···チュッ
「もう、我慢出来ない。私は君に言いたい··"吸血鬼"になってくれないか?」
「······」
「彩華くんは分からないだろうけど···私は人の死を沢山見てきた···
その度に人の醜ささを見てきたけど、もう君達を失いたくない」
「ドラルクさん」
「無理にとは言わない。···ロナルドくんと彩華くん···私を··1人にしないでくれ」
始めてやっと言えた"わがまま"
君の顔を見れない
私の太陽·····。
すっ
ひや···
「彩華···くん?」
「あなたを1人にはしませんよ」
「えっ!···まさか···」