第31章 ××シリーズ
ドラルクさんは考えた編
私は吸血鬼だから日中の様子などは知らない
だから赤子の事とかは分からない
だから君が夜勤の時に背中に背負っていた姿を見た瞬間私は初めて見れた気がした
ばさばさ
「彩華···」
「わぁ、ドラルクさん大丈夫ですか?拾いますから死なないでください」
(背中に小さな命が生きてる。まさか··ロナルドくんとの子?だとしたら··何で君は簡単に動ける?)
たらたら
「さ···彩華くん··その背中の命って···」
「あっ!店長の娘さんの赤ちゃんですよ!娘さんが睡眠不足みたいで。私が今日の夜だけお世話頼まれたんです!ちゃんと店長もいますよ!」
ほっ
「あっ、そうなんだ(何故か安心した)」
安心した?
むむ
(ロナルドくんとの子じゃないから?目の前にいる命より私が見たいのは。)