第30章 新たな出会い
「彩華くんお疲れ様」
「お疲れ様ですドラルクさん」
私は吸対で働いている。
普段は見回りやちょっとした雑務程度
すたすた
(最近忙しかったからなんか癒しが欲しいなー··)
がたた
(ん?ダンボールが動いた?まさか捨て犬か猫?)
がぱっ
「····えっ」
ダンボールを開けたらそこには
「ぷぅぷぅ··」
「こ···子供!?··吸血鬼の子供?!」
そう吸血鬼の子供がダンボールに入って寝ていた
ひょい
「おーい···僕?」
ゆさゆさ
「んむーー···」
(起きる気配ない··うーん。今から吸対に戻ると皆に迷惑かかるし··とりあえず)
「今日は私の家に連れて行くね」
普段なら吸対に見てもらうのが当たり前だが、こんな力もない子供は吸対にはまだ早い
ぽんぽん
「多分、親とはぐれたんだろうな。明日の夜になったら親に渡そう」