第37章 花①遥かなる旅路
一同は空港にやってきた。
ジョ「どうしてもフランスに帰るのか?ポルナレフ。もう身内はいないんじゃろ、よかったら私の家のあるニューヨークに来ないか?」
ポ「フフッ、ジョースターさん、身内がいなくてもフランスは俺の祖国なんです。故郷に思い出がある。どこへ行っても必ず帰ってしまうとこなんです。何かあったら呼んで下さい!世界中どこでもすっ飛んで駆けつけますよ」
ジョ「寂しくなるな…」
ポ「あ…」
「何もなくても遊びにきてよ、ポルナレフ。日本にいる妹に会いにさ、ね?フランスのお兄ちゃん」
が泣き笑いで言った。
ポ「…あぁ、そうだな…つらいことがたくさんあったが…でも楽しかったよ、みんながいたからこの旅は楽しかった」
承、花「「うん」」
花「僕も本当に楽しかった」
ジョ「そうだな…楽しかった…心からそう思う」
「ぐすんっ…ぐすっ…」
こんなにもしみじみとした雰囲気の中、無情にもアナウンスの声が響く。
アナウンス「フランス国際航空92便、パリ行きのお客様は、18番ゲートへお急ぎ下さい」
ポルナレフがこちらに飛び込んできて、5人全員で抱き合った。
ポ「それじゃあな!しみったれたじいさん、長生きしろよ!そしてそのケチな孫よ、俺のことを忘れるなよ!日本の妹、、絶対に花京院との結婚式は呼べよな!兄貴枠で出てやるからよ!花京院、今度は家族でフランス旅行に来いよ、俺が案内してやるから!」
ジョ「また会おう!わしのことが嫌いじゃあなけりゃな!間抜けヅラ!」
承「忘れたくてもそんなキャラクターしてねぇぜ、てめぇはよ…元気でな」
「ぐすっ…うん!絶対呼ぶから絶対来てよね!」
花「あぁ、そうするよ…ただポルナレフはすぐ問題を起こすから、少し心配だな…でもその時は頼むよ」
ポ「あばよ」
ポルナレフは荷物を持つとゲートへと向かっていった。
4人とは逆の方を向いて。