第37章 花①遥かなる旅路
「ポルナレフ!」
はディオの前に立ちはだかった。
承「!?」
デ「!?花京院の死に打ちひしがれてやってこないと思っていたのだが、来たのか」
「仲間を失ったのはあれが初めてじゃあない!私はもうそこまでか弱い女の子じゃあない。自分でも残念だけど…私はもう前の私じゃあない…」
デ「そんな強さはには必要ないだろう?俺のそばにいれば一生…」
「一体誰のせいで変わってしまったと思っているの!?」
はディオの言葉を遮り言った。
「私だって変わりたくなかった…平穏無事な生活を送りたかった…家族みんなで笑い合っていたかった…普段の生活の中で花京院に出会い、普通の恋をしたかった…それができなかったのは、あなたがいたからよ!ディオ!」
デ「だからこれからは自身の安心は保障してやると言っているのだ」
「ディオ、あなたは知らない。100年も生きていたようだけど、あなたは何も手に入れられていない」
デ「…なに?」
「自分自身無事なだけでは、幸せになれることはない。悲しみや喜びを共有できる仲間がいて、家族がいて、大切な人がいて、やっと人生は楽しくなる。幸せだと感じられる。あなたにはそれがない。感じられない。だからあなたは、この100年間ずっと、ジョースター家滅亡に固執しているの。自分が滅ぼそうと、ジョースター家を操ろうとしているのだろうけれど…実際はあなたがジョースター家にずっと人生を翻弄されている側なんだよ?私はそんな風になってしまうのなら、自分の安全も、永遠の命も、要らない」
(承太郎…生きているんでしょ…?機会を伺っているんでしょ…?でも時間稼ぎももう結構限界だよ…)
デ「そうか、アインガードももういないのだろう?であればお前を生かしていく必要はない。死ね」
「!?」
(なぜ!?なぜバレているの!?)
ディオが折った道路標識での首をはねようとした。
その時