第32章 花①紅海
ジョ「まず、決して慌てない…これがスキューバの最大注意だ。水の中というのは水面下10メートルごとに1気圧ずつ水の重さが加圧されてくる。海上が1気圧。ここは海底40メートルだから5気圧の圧力がかかっている。一気に浮上したら肺や血管が膨張、破裂する。体を鳴らしながらゆっくり上がるのだ。」
「怖い…」
花「僕たちも一緒だ、大丈夫」
花京院はそう言うとの方に手を置いた。
は花京院のその言葉にひどく安心した。
ジョ「わしの言いつけを守れば大丈夫だ。エジプト沿岸が近いから海底に沿って上がっていこう。では、水を入れるぞ」
ジョセフがハンドルを回すとどんどん水が入ってきた。
「はぁっ……」
は小さく息を吐くと、拳を握りしめた。一気に水が入ってきて、途端に怖くなったのだ。
花「……」
花京院は一度のことを見ると、黙ってそっとその拳を握った。
「あ………」
は花京院の方を見たが、花京院は何事もないかのようにしていた。
ジョセフがレギュレーターについた説明し始めた。
ジョ「これがレギュレーターだ。中に弁が入っていて、息を吸った時だけタンクの空気が来る仕組みになっている。吐いた息はこの左のとこから出ていく」
ポ「よだれはどうすんの?よだれとか痰が水中で出てきたらよ」
花京院が実践しているのをみて、見様見真似でも一緒にやってみた。
ジョ「それぐらいならそこから出ていく。それと、当然のことながら水中では喋れない。ハンドシグナルで話す。簡単に二つだけ覚えろ。大丈夫な時はこれをだす。オーケーだ。やばい時はこうだ」
ジョセフはハンドシグナルをやってみせた。
ア「ジョースターさん我々ならスタンドで話をすれば…」
ジョ「おおっ、それもそうだな…」
ポ「なぁんだ、ハンドシグナルなら俺も一つ知ってるのによ」
するとポルナレフは一度手を叩き、手で2を表し、オーケーとすると遠くをみるような仕草をした。
「????」
花「パン ツー まる 見え」
ポ「イヤーー!」
2人はタッチしてからアメリカ人のようにピシガシグッグッと歓喜した。
「変態。」
ジョ「襲われて死にそうだっていうのに!くだらんことやっとらんで行くぞ!」