第19章 承①アヌビス神とバステト女神

ポ「失敗した白刃取りを頭突きで交わすとはな。あともうちょっとで仕留められたのに。惜しかったぜ。しかし、それももう覚えた。」

「戦えば戦うほど、強くなっていく…こんなんじゃあ勝ち目ないんじゃ…」

ポ「承太郎、ポルナレフを殺さなければ自分が負けると考えているな。ふっははは、それは甘い考えだ、甘い、甘い！なぜなら、ここらでとどめのとっておきのダメ押しというやつを出すからだ」

承太郎も立ち上がった。

「やだ…承太郎が死んじゃうよ…」

ポ「これには！勝てるかな！承太郎！シルバーチャリオッツ　プラス　アヌビス神　二刀流！」

2人は目に追えないような速さでの攻防を繰り出した。
スタープラチナがスターフィンガーを出したがそれが返ってチャリオッツの鎧を解き、軽くさせる結果になってしまった。
そしてまた2人とも目に見えぬような攻防戦を繰り広げたが、なにか本能で承太郎が危ないと感じるものがあったのだろうか、の体が勝手に動いた。

承「！なにしてる！」

承太郎の前にが無言で出てきたのだ。
しかし承太郎はを庇おうとチャリオッツから目を離してしまった。

ポ「胴ががら空きになったぜ！」

承「うおおおっ…」

承太郎がポルナレフに刀でお腹を刺されてしまった。

ポ「もらったぁ！」

承「げほっ」

承太郎が血を吐いた。

「うそ…うそでしょ…ただ守りたかっただけなのに…」
は承太郎を支えた。

ポ「やった！勝った！」

アヌビス神「ディオ様、承太郎をしとめました！このアヌビス神が、承太郎を取ったのです！やった！！」

「ごめん…承太郎…本当にごめん…」

承「離れてろ」

「うん…」
は承太郎から離れた。

承「ううっ、はぁ…ううっ」
承太郎はスタープラチナを出し、刺された剣に手を添えた。

アヌビス神「ははははっ、掴んでも、止めることも抜くこともできんぞ、この妖刀！お前のスタープラチナの力を覚え、すでに上回っているのだ、このまま押し込んでやる」