第15章 承①仲間との再会
一向は海を渡ってエジプトへ向かうことになったが、ジョセフが少し寄り道をすると言ってある島へと到着した。そしてそこには旅に重要な男がいるとも。
ポ「おいおい、こんなところに人がいるのか?なんか小さい島だし、無人島に見えるぜ?」
花「確かに。ジョースターさん、本当に住んでいるのですか?」
ジョ「たった1人で住んでいる。インドで彼は私にそう教えてくれた。」
花「え?なんですって?彼?」
ポ「なに?インドでカレー?」
「あははは!」
するとみんなにはじろりと見られた。
「うっうん!!…ごめんなさい」
承「んっ?」
承太郎は草むらからの視線に気づいた。
承「おいおい、そこの草陰から誰かが俺たちを見てるぜ」
ポ「え?」
花「あっ」
ジョ「うん?」
「ん?」
すると草むらから見ていた者は逃げ出した。
ポ「あっ、逃げるぞ!」
ジョ「おおっ」
花「あっ!あの後ろ姿は…!!」
「あれは!!」
ポ「見たことがある!!」
ポルナレフはその後ろ姿を追いかけた。
ポ「待て!待ってくれ!」
皆もポルナレフの後を追った。
するとその男は鶏に餌をやっていた。
花「あの男は…!まさか…!」
「本当に…??」
ポ「まさか…」
ポルナレフが近づこうとするとジョセフに止められた。
ジョ「待て。わしが話をする。みんな、ここにいてくれ」
ジョセフが話しかけると男は帰れと、話は聞かないと、自分に話をしに来る時は決まって悪い話だと、そう言った。
男「帰れ!」
その時男が振り返って言った。
ポ「あっ…」
「はっ!!!アブドゥルさん…」
の目には涙が浮かんだ。
花「アブドゥルさん!」
承「アブドゥル…」
花、ポ、「「「ま、まさか…」」」
ジョ「アブドゥルの…父親だ」
「父親…??」
ジョ「世を捨てて孤独にこの島に住んでいる。今までお前たちにも黙っていたのは、もしここに立ち寄ることがディオに知られたら、アブドゥルの父親の平和が乱される可能性がある。そのことを考えてのことなのじゃ。」