万華鏡の姫君1章 〜特級呪術師&最強柱〜【鬼滅】【呪術】
第17章 9. 同じ志持つ者達 戦うという事の意味
絢蘭だけが気づいたようで、彼女も義勇の様子から”妹が鬼かもしれない”という事はまだ黙っておいた方がいいと感じていた。
し「なるほど。そこまではっきり分かるなら未来を見る力を覚醒し始めたのでしょう。過去を見る力同様に絢蘭ちゃんが成長するにつれ、見える時間が長くなると思われます。今は体に影響は出ていないようですが、今後はその点注意していかなくてはいけませんね。他には何か気になることはありますか?」
『あのね下手にケガ人出すと逆にめんどくさいから、少し強い鬼とかある程度消したいから先回りする作戦だったの。
人の気配はもちろん鬼の気配も少し遠くても感じる事ができるようになったから。』
絢蘭の少しは半径2Kmほどの事を言っており、全く少しではないほど気配感知の能力も自身も知らず強化されていたのだ。
この事に気づいたのはしのぶだけであった。
『なのに鬼の方からどんどんやってくるんだよ。まぁ探す手間が無くなったけど。』
実「そりゃそうだろうよ。鬼を生け捕りにしてる山だし、毎日消えた分追加されてんだからよォ」
実弥の発言に不服に感じたのか若干不満げに続けた。
『私たちの方が近くて来るのはわかるよ?でも明らかに別の人しかも一人の方が近いのに、わざわざこっち向かってくるんだよ。他にも3人ぐらい?おそわれている所に行ったときそのときは2~3たいしかいないのに私達がきたら段々ふえて10体くらいにかこまれたんだから。もちろんケガ人の止血をしたじょうたいでよ?おかしいよ。』
無「僕もその時は流石におかしいと思った気がします。でもその理由は絢蘭だとおもいます。」
一同が一瞬静まり、全員の視線が無一郎に集中した。
無「不死川さん前に言ってましたよね。自分の血は他人より鬼が好む血で、不死川さん1人で50人分の栄養を鬼は得られると。確か稀血?でしったけ。絢蘭もそうだと思います。戦闘中増える一方の鬼達が急にフラフラしだしその場に倒れていったんです。その直前絢蘭は不注意で木の枝で指先を斬ってしまい出血したんです。おそらく絢蘭も稀血で不死川さんより強烈な。」
一同が驚愕する中当の本人は、”そういえばそんなこともあったね”と楽観的というか興味がなさげ。
しのぶは溜息を吐いたのだった。