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万華鏡の姫君1章 〜特級呪術師&最強柱〜【鬼滅】【呪術】

第17章 9. 同じ志持つ者達 戦うという事の意味



しのぶの問いに頭を悩ます絢蘭より先に無一郎が口を開いた。


無「僕自身の事はあまり覚えていないんですが、はっきり覚えているのは、初めて鬼に遭遇した時鬼が数体囲むように現れました。その時、初めて体がすくみ変に力んだ記憶があります。たぶんあれを恐怖というのですね。でも絢蘭はそんな素振りを見せず躊躇なく鬼共を切りつけていきました。その時改めて力差を感じ早く隣立てるよう努力する事を誓いました。その後は絢蘭について行き、励ませられながら鬼を斬っていったと思います。流石に最後の鬼は、僕が一緒に戦うと邪魔になると思ったので、近くの怪我人と離れ見守っていました。やっぱり絢蘭は凄いです。一応死者なしを目指さしていましたが、本当に達成するとは思いませんでした。他の人の指揮を取ったり、優しく時には厳しく放った言動は妹ながらカッコよかったです。」


無一郎の変化というより絢蘭の自慢話になり絢蘭の顔は真っ赤だ。


 『そ、そんなことないよ。むいだって男の人に言い返されそうになったとき、かばってくれたじゃん。むいだってどんんどん鬼をきりまくってカッコよかったよ。それにむいがいっしょにいてくれたから死ぬ人がでなかったんだよ。』


もうお互いの自慢暴露大会になり始め、しのぶは困った顔をした。


 『そういえば、最後のオニをきった時、オニのかこと多分未未来が見えたよ。それでオニが完全に消えたしゅんかんに、キツネのお面をつけた子達がオニに向かっていったとこが見えたの。特にぎゆう兄の羽織の半分と同じ柄の少年はみんなをおにから守って刀もボロボロだったのに最期まで諦めてなかったよ。あのオニが言ってたの”今日は俺の可愛い狐は来ないのか?”って。さいしょは意味分かんなかったけど。そのオニは大分昔、ハナの長い赤いお面の隊士につかまってここにいれられみたい。その事をにくんで、隊士のでしがキツネのお面をつけてる事知ったみたい。すこしだけその男の子とお話したの。ぎゆう兄をしんぱいしてたよ。』

驚いた表情を見せた義勇は少し涙目になりながら絢蘭にしか聞こえない声で言った。


義「俺たちの敵を獲ってくれてありがとう。またお前に救われた。」


一瞬ぽかんとした絢蘭だったが、義勇の過去を見て理解し笑顔で小さく頷いたのだった。

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