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万華鏡の姫君1章 〜特級呪術師&最強柱〜【鬼滅】【呪術】

第15章 7.運命の出会いの始まり…


棘サイド

俺は先生やパンダたちと分かれ、彼女と会うために自販機に向かっている。
あそこは校舎とも離れてるし、人通りが少ないから2人で話すには調度いい場所だろう。
最初は俺の部屋にしようかとも思ったけど、いきなり女子をを男の部屋にいれるのは流石にまずいと思い止まった。
偉いぞ俺!

時透絢蘭。
突然現れた彼女は、可憐であり大人びた空気を纏っていた。
プラチナシルバーの髪色に目が行きそうだが、まず誰もが彼女の瞳に自然と目が行くだろう。
五条先生から簡単には聞いていたが、ここまで綺麗に輝く瞳を見たのは初めてだった。

なんでも五条先生が持つ”六眼”以上にめっちゃ珍しいみたい。ここまでの力を持ち硝子のように透明度が高い”十二眼”と呼ばれる瞳は、千年ぶりでその瞳を最初に持った、史上最強の呪術師と呼ばれた”狗巻凛”またを、”万華鏡の姫君”以来らしい。
そんな人が俺と同じ苗字で、”狗巻凛”も絢蘭も遠い親戚にあたると聞いた時はマジ驚いた。
しかも彼女は”狗巻凛”の生まれ変わりらしい。
突然知らされた話がずば抜けすぎて皆混乱したと思う。

でも俺は、どこか冷静に受け止められた。
なんでかは俺自身も分かんない。
ただ彼女が僕の前に現れる直前から響いていた胸の高鳴りは彼女に会うためだったんだと今は思う。
俺の体のどこかが絢蘭を何故か求めているように、絢蘭も多分俺を求めていたのではないかと勝手に思っている。
じゃなきゃ俺たちの前に顔を出すことすら怖がっていた彼女が、俺を見た瞬間俺に抱きついてくるなんて考えられない。
泣き出した時は流石に動揺したけど、何故か絢蘭をすんなり受け入れ、気付いたら優しく抱きしめ返していた。

俺は呪言師だから幼い頃は無意識に人を呪ってしまう事があった。
それからハブられようになって、人との接触を避けていたんだ。
高専に来てからは、先生や同級生になら心を開けるようになってきた。
この呪いで人を救えることも心を軽くしてくれた。
それでもふとした時に呪ってしまわないかいつも不安なんだ。

そんな中現れたまだ11歳の彼女。
記憶喪失のせいで心の成長が7歳程で止まってるらしい。
辛い境遇を抱えた少女に何かを重ねたのかもしれないな。
ほとんどは説明できない何かなんだけど。
今はそれだけでもいいと思っている。

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