第26章 休暇2日目*
「朝食は?食べれる?」
「何か飲みたい…後は…二日酔いの薬が欲しい」
身体を起こしただけで、ズキズキと痛む頭。
でも、こんなラグジュアリーなお部屋に居られるなら。
もうバスローブだけで良いかも。
だってふかふかだし。
ベッドも凄く居心地良いし。
「今日はダラダラ過ごしてもいい?」
「いいよ。君のための休暇だもん」
「ありがとう」
何でも願いを叶えてくれる。
本当にお姫様になったみたい。
育児と家事に追われて、忘れてたけど。
独身の時は、こういう時間を大切にしてたんだよね。
そこで悟さんと出会ったんだもん。
何でこんな大切なこと、忘れてたんだろう?
昨日、悟さんが余裕ないって言った理由が漸く分かった。
「悟さん」
「うん?」
「ごめんね?」
「何が?」
「私、必死だったみたい」
「そうだね。だからご褒美なんだよ」
うん。
凄く優しい旦那さんだね。
「キスして」
「ははっ。いいよ。君は本当に可愛いね」
飛びっきり甘いキスをされる。