第17章 払拭*
side.五条悟
「名前。呪いが視認できるからって、必ずしも呪術師になることはないよ」
「えっ?」
「七海に会ったでしょ?脱サラの」
「うん」
名前の涙を舐めながら、話を続ける。
「七海も一度、呪術師をやめてるんだ。出戻った理由を聞いてみるといいよ」
「じゃあ、蓮は?」
「それこそ取り越し苦労だね。蓮の人生だ。なりたいものになればいい。僕はそう思ってるよ」
「悟さんっ!」
僕に縋り付いて涙を流す名前。
こんなに思いつめてるなんて知らなかったよ。
もっと早く気づいてあげてれば、君をこんなに悲しまなくて済んだのに。
でも僕の知らないところで、勝手に悲観していたのは許せないな。
僕は名前の身体を強く抱きよせると、強く腰を打ちつけた。
“ばちゅんっ、ばちゅんっ、ばちゅんっ、ばちゅんっ”
「んああッ♡そんなっ…いきなりっ…ああッ♡激しいっ…ああんッ♡」
「僕にっ…隠し事してたっ…罰だよっ」
観念して僕に抱かれなよ。