第3章 変わらないもの
土「…ガキはさっさと寝ろ」
土方は私を見て…ていうか見下してそう言った。
『ガキガキって16歳なんですけど』
土「立派なガキだろーが」
『…何よ、くそじじい』
土「あ? 誰がくそじじいだ」
『べーつにー』
土「…チッ…」
だってこいつだってぱっと見20そこらでしょ?
そんな変わらないのに大人ぶって
なんなのよ‼︎
『それに畳硬いし、背中痛いし』
土「…ったく」
土方はめんどくさそーにしながら
布団を一枚敷いた。
『…土方はどーすんのよ』
土「てめ、呼び捨てかよ」
『土方はどーすんのよ』
土「……俺はここにいる」
『寝ないの?』
土「あぁ」
土方は襖を閉めて襖の外へ行ってしまった。
月明かりで影が見えて、
襖の外であぐらをかいてるのが見えた。
もしかして、
用心棒的な?