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今宵は誰の腕の中で眠りますか⋯?

第15章 青の日々 (及川徹)



呼び出された時間は部活の後。てかあの先輩って何部だろ。それすら知らないんだけど…。

指定された花壇に行くと少し離れたところにちゃんがいるのが見える。暗くてよく分かんないけど俺には分かる!

「あ、ほんとに来てくれた…呼び出してごめんね。」

『いえ、えっと…用件、を。』

向こう始まってるー!!
あの人バスケ部のキャプテンじゃん!?たまに部活で体育館一緒になるから見た事ある!うわぁ…及川さん程じゃないけど彼もナイスガイだよ…。

「えっと俺の事って、そのー…知らないよね」

『男バスのキャプテンさんですよね?3年生の。』

「うそ、知ってくれてるの」

『何回かうちのクラスいらっしゃってましたよね。部活ノート?の回収でしたっけ。男バスの子と話してるの何度か見かけたことあるので。』

「あ、そう!それ俺!」

『ですよね、良かった合ってた』

え、なんかいい感じですか?
ちょっと待ってよちゃんは俺が先に見つけたんだからね!?

「それでえっと、用件なんだけど」

『はい』

「一目惚れしました。俺の彼女になってくれませんか!」

直球系は俺と被ってるし無理無理無理だからね!?お!れ!の!ちゃんだから!!

「あ、及川くん待たせてごめんね…っ」

もー!!ちゃん早く断ってよ!断るって約束したよね!?ねぇ俺泣くよ?大声出して泣くよ?

「及川くん?」

「…っあ、ごめんなさい暗くて気づかなかったです…!」

「あ、ううん!待たせてごめんね」

くそー…あっちが気になって全く集中できない。

「あの…っ及川くんて今彼女いますか?」

「あー…いないですよ」

「そっか!よかった…っ!」

待って向こうの会話全然聞こえないよ…。目の前の先輩の話に集中しないといけないのにちゃんが気になる…!

「その、バレー部の見学をしに行った時に及川くんののと見つけて…かっこいいなぁって。良かったら私と付き合ってくれないかな。」

まーっじで聞こえない何話してんだろ。てか長くない?フラれてんなら早く立ち去れよーっ!

「あの…及川くん?」

「ぇあ、うん、えっと…なんの話でしたっけ」

「ぅ、うそ…今の聞いてなかったってこと…?」

「ごめんなさい…」

「…っひどい。」

うげ…っ俺やらかした…??
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