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今宵は誰の腕の中で眠りますか⋯?

第15章 青の日々 (及川徹)



「なんでちゃんが俺に学ラン借りるって思ったの?」

だって他の男に借りるって言う可能性あったよね?岩ちゃんならまだしも、いや許せないけど。他の男から借りるなんて発狂もんだよ??

「私が言ったから。及川に借りれば?って」

「というと?」

「学ランプリ撮り行こって言ったら学ラン持ってないっ言っててさ、そりゃ私もないから彼氏に借りるしは及川に借りたら?って」

「そしたら?」

「そうだねって」

「ありがとうございます!」

「おー感謝しろ感謝しろ」

この子は前々から協力的でほんとに助かってる…!今俺がちゃんと隣の席なのもこの子のおかげ!目悪いから席変わってって前の席だったちゃんに有無を言わせず俺の隣の席から去ってったんだよねえ。

「ほんっとうにありがとう!できれば写真なんて送ってくれたり…?」

「ジュースもう1本」

「喜んで!」

「のった」

やったやった幸せ〜!ちゃんが俺の学ラン着るんだって!プリクラ撮るんだってー!絶対にかわいいし見たすぎて写真お願いしちゃったもんね〜。

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「ちゃんこれ学ランね」

次の日の放課後、帰りの支度をする隣の席の彼女に今さっき脱いだ学ランを渡す。

『ありがと及川。追い剥ぎみたいなことしてごめん。』

「追い剥ぎって笑 どうせ部活着に着替えるし大丈夫だよー!」

『明日これ着るよね?帰りに届ける。』

「え、いいよ俺が取りに行く!」

『借りてるの私の方だしそれくらいさせてよ』

「んん…分かった。部活終わったら一旦連絡するね?」

『うんお願い』

部活終わってから会えるなんて…学ランプリ良いことづくし!ありがたい!部活めちゃくちゃ頑張れちゃうやつ!
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