第5章 王様ゲーム (東京卍會)
「…ちゃんっ」
隆くんに抱きしめられながら2人で息を整えているとベッドの横から少し震えたような吐息まじりに私を呼ぶ千冬くんの声が聞こえた。
「俺と今いいとこなんだけど」
その声に返す隆くんは少し不機嫌で
『こら隆くん、千冬くん待ってたんだよ?』
「…のこと好きすぎて我慢できなかった」
『そういうのずるいよ…。』
そんなこと言われたら許したくなる
「なんで?全部本気だよ」
『…ばか。』
「ちゃ…ん、俺マジで限界っす…っ」
頬を紅潮させて涙目の千冬くんが私の手を取りぎゅうぎゅうと握る。その手があまりにも熱くてどれだけ待たせて我慢させたかを感じとれるほど。
『千冬くん…あついね。
こっちおいで? いい子で待てて偉かったね』
「ん…はい、いい子で待ってました。
ちゃんご褒美ください…っ」
不機嫌そうに渋々服を整えてベッドから降りる隆くんと入れ替わりで千冬くんがベッドにあがってくる。
『千冬くんは私となにしたいの?』
いつもは絶対に主導権を渡してくれない千冬くんも今日はSな私をご所望らしい。まだ体に回ったワインは全然抜けていないし隆くんとシたばかりで私の体も熱いまま。
「俺は…ちゃんと…っ」
『うん』
「せ…っくす…がしたい、です…っ」
『ちゃんと言えていい子だね、シよっか?』
「俺も…っ、俺も着けないでシたいです…」
『ナマがいいの?』
「うん…俺もナマがいい…。」
『どーしよっかな?』
「えっ、俺だけダメとかひどいっスよ…?
俺めちゃくちゃいい子で待ってたのに…。」
しゅん、とした千冬くんが可愛くて
もう少し意地悪してみたくなる。
『じゃあ、1人でシてるとこ私に見せて?
上手にできたら着けないでシてあげる』
「え…っ?」
『千冬くんいつも私でヌいてるんでしょ?』
さっき圭介くんが言ってたもんね。
「それは…っ、そうっスけど…」
『今日はほら、目の前に私いるよ?
私のこと見ながらいつもみたいにシてみて?』
「わ…かりました。
俺が1人でするとこ見ててください…っ」
そう言って、王様ゲームをしていたときからずっと大きくなりっぱなしだったソレをズボンから取り出す千冬くん。