C-LOVE-R【ブラッククローバー / R18】
第2章 未知の世界※
彼はぐっ、と一気に奥まで入ってきた。
「んんんあぁっ……!!」
「くっ……、締めすぎだぞっ……」
彼は腰を動かし、奥の子宮の入り口を何度も突かれる。知らない世界で会ったばかりの男の人と、こんなことをするなんてどうかしている。なのに、気持ちが良くて頭が真っ白になっていく。何にも考えず快楽だけに溺れてしまう。彼も、同じだろうか。嫌なことから逃げたくて、いつも誰かを抱いているのだろうか。何もかも忘れていられる、誰かが自分を必要としてくれる、そんな錯覚を感じて。
「っ……、どいつもこいつも、クズばかりっ……僕は、特別なんだ……、くっ……」
彼はわけのわからないことを言いながら、わたしの腰をグッと掴んで腰の動きを早める。
「んあぁっ……!あっ……!な、に……いっ、て……」
「……っ」
「あぁっ……!もっ……むり……、んあぁっ……!」
「……っ、もう限界だ……、うっ……出るっ……!!」
「ま、まって中はっ、だめっ……、やああぁぁっ……!!」
ビクビクと腰を痙攣させて2度目の絶頂を迎えたとき、膣内に生温かい液体が注ぎ込まれるのを感じた。
「っはぁ……、クソっ、満たされない……」
「っはぁ……、はぁっ……」
彼はすぐに腰を引くと、中に出された液体がどろっと垂れ落ちた。彼はすぐにベットから降りて身なりを整え、ローブを羽織った。放心状態で横たわっていると、彼から新しい服を渡される。
「悪い、魔がさしただけだ。君は早く、現実に帰る方法でも探しなよ」
「あのっ、この世界はどんな世界なんですか……?」
「魔法が全ての世界だよ」
「あなたは……?」
コンコンッ────……
わたしの言葉を遮るように、扉を叩く音がした。そして、扉の向こう側から声が聞こえる。
「ランギルス副団長。お話しがあります。」
「あぁ、今行くよ」
彼はドア越しに返事をした。名前を呼ばれていたが、わたしには聞き取ることができなかった。
「これ以上、ここに君を置いておけない」
彼は空間を作ると、その中にわたしを誘導した。待って、と言ったが、彼の手を掴むことはできなかった。
────わたしは一瞬で別の宿に移動していた。彼はもう、そこにはいなかった。
この宿でひとり、夜を明かすことにした────……