C-LOVE-R【ブラッククローバー / R18】
第11章 金色の夜明け団※
────アジト
「「う〜みっ!!う〜みっ!!」」
団長会議で紫苑の鯱団の団長であるゲルドル・ポイゾットが“白夜の魔眼”に加担していたことが判明した。
そして、魔法帝直々に極秘任務を任された黒の暴牛団。わたしは任務に行くことができないので、何の任務なのかという詳細を教えてもらうことはできずラクエの海に行くということだけをヤミ団長から聞いた。
海に行くということでアジト内は盛り上がっていた。
「ねぇ、ミライ?水着どんなのがいいかしら?」
「ノエルなら何でも似合うんじゃない?アスタに見てもらいなよね!ふふっ」
「そ、そんなんじゃないんだから!」
ノエルは顔を赤らめて、水着を悩んでいた。
ドカーンッ!!
「うるせぇ!!レジャーじゃねぇぞ。仕事だからな。」
あまりにも団員が騒いでいたため、ヤミ団長が一喝した。
「「すみません……」」
団員全員が団長の前で正座をして横並びになる。
「あと……団員全員で任務に行くから、ミライは金色で預かってもらうことになった。任務が終わったら迎えに行くぞ。」
「「え〜!!金色で?」」
「あぁ。そうだ。魔法帝が決めたことだ。魔力のないミライをアジトに置いてくわけにいかねぇからな。まぁ、ミライにとっちゃよかったんじゃねぇの?」
「「どういうこと?」」
団員全員が一斉にわたしの方を見る。
「ヤ、ヤミ団長!!そういうことは言わないでください!!」
「ハッハッハ!冗談だよ、冗談。まぁ、そういうことだから必ず任務を成功させて戻ってくんぞ。」
「「はい!!」」
────その日の夜
わたしはバネッサとノエルと水着を買いに町に来ている。というより、付き合わされている。
「キャー!!バネッサのセンスはだめだわ……こんな紐みたいな……ミライが選んでよ!」
水着を選んでいると、お店が突然慌ただしくなる。戦功叙勲式のときに会ったクラウスさんとミモザさんとユノさんが入ってきた。
ノエルの奇声を強盗と勘違いして駆けつけたようだ。
「明日から君を金色で預かると聞いている。ヴァンジャンス団長からわたしたち3人が君の面倒を見るようにと命令された。よろしくな。」
クラウスさんはわたしを見て、そう言った。