第4章 新たな出会い。
その時、彼女の睫毛が揺れ慌てて腕をひっこめた。
彼女は反対側へ寝返りを打つと、またスースーと寝息を立て始めた。
「・・・危な。」
ここで起きたら俺はただの変態やんか。
音を立てないようにカーテンを閉め、隣の空いているベッドにドサッと横たわった。
天井を見ながらぼんやりと考える。
上履きの色、同じやったから1年のはずや。
見覚えない子やけど、どのクラスやろか…。
枕元にメガネあったから普段はメガネ掛けとるんやろなぁ。
なんて色々考えてたら瞼が重くなってきて…。
結局ぐっすり寝てしまい、保健の先生に起こされた時には
もう隣に彼女は居らんかった。
まぁ同じ学校やし、そのうち会えるやろ思ってた。
けど、学校で見かける事は無かった。