第23章 スポーツの秋。
木々の緑がすっかり赤や黄色に変わり秋めいてきた10月。
そして今日は熱気と闘志がぶつかり合う一大イベント、体育祭だ。
晴れ渡る空の下、グラウンドの中央では今、3人4脚の徒競走が行われている。
佐々木「ハハッ!うちのクラスすごいやん!紫、頑張れ〜‼︎」
「みんな練習頑張ってたもんね!」
クラスの応援席から夕子ちゃんと声援を送る。
クラスによって違う色の鉢巻を頭に巻いていて、うちのクラスカラーは紫だ。
・・・。
何やら後ろから視線を感じる。
振り向くと、斜め後ろに座っていた治君と目が合った。