第19章 花火大会
花火大会当日
私とあやかさんは浴衣を持って夕子ちゃんの家に来ていた。
夕子ちゃんはすでに浴衣を着ていて、白地に黄色の向日葵柄の浴衣が良く似合っている。
「わぁ、夕子ちゃん可愛い!」
あやか「ホンマや〜!向日葵が夕子ちゃんらしくてよう似合っとるよ!」
佐々木「えへへ、ありがとう。さっ!2人も早速着付けしよ!」
着付けは夕子ちゃんのおばあちゃんが手伝ってくれた。
せっかくだからと髪の毛もアップヘアにアレンジしてくれて、想像以上の可愛い仕上がりに私達は写メを撮ったりして盛り上がっていた。
おばあちゃんにお礼を言い、夕子ちゃんの家を出ると私達は会場の河川敷へと向かった。
通りには提灯が下げられていて花火大会に行くであろう浴衣姿の人がチラホラ歩いている。
あやか「それにしても浴衣姿のともみちゃんは色っぽくて到底高校生には見えへんな〜!」
佐々木「ハハッ、確かに!うちのおばあちゃん大学生やと思ってたし。」
「かよこさんの浴衣だからだよ。色とか2人のより落ち着いてるし…。」
かよこさんから借りた浴衣は紺色で朝顔の柄が入っていて大人な感じの浴衣だった。
極めつけは、夕子ちゃんのおばあちゃんが、帯の色に合わせて赤い口紅を塗ってくれた事で、更にに大人びた感じに仕上がってしまった。