第17章 揺らぐ。
「ほんとに送ってかなくても平気?」
華「自転車ですし大丈夫ですよ!それより今日は無理やり押しかけてすいませんでした。
侑先輩にも宜しく伝えてください。」
玄関先でお辞儀をし、出て行こうとする華ちゃんはふと足を止め振り向いた。
華「原先輩、・・侑先輩の事、お願いします。」
「え・・?あ、う、うん。」
とりあえず頷く私に、華ちゃんは可愛い笑顔を見せると、失礼しますと言って出て行った。
閉まったドアを見つめながら、看病を任されたのかな…?と首を傾げた。
その日の夜。
勝手に人のベッドで寝て水を溢した事と、エロDVDを隠していた事が事故とはいえ、私にバレてしまったという事を知った治君は、侑君にぶち切れ大喧嘩になったのは言うまでもない…。