第42章 何度も好きだと言って ☆
そんな彼の理性をあえて崩壊させたくて、わたしは陣平くんにぎゅっと抱きつきながら耳元で甘えた声を出した。
「今日、一回だけじゃ足りない…
朝までしよ…?」
「っ…」
「?陣平くん…?」
「待て…動くな…ってか、喋んな…」
「どうして?」
陣平くんの真意がわからなくて、少しだけ腰を動かして体制を変え、思わず陣平くんの顔を覗き込むと、彼は耳まで真っ赤にしながらわたしを悩ましげな目で見つめて言う。
「イク…」
「へ…?」
そう言ったあと、陣平くんの身体がふるっ…と震え、繋がったところがトクトクと脈打つのを感じた。
「え…陣平く…」
「っ…うるせ…こっち見るな…」
「もしかして、我慢出来ずにイッたの…?」
「……っ…悪いかよ」
挿れただけでイッた自分を棚に上げ、陣平くんがわたしのナカでロクに腰を動かさないうちに我慢出来ずに果てた事実が可愛すぎて、きゅーーーんと胸が鳴った。
「可愛い…可愛すぎる陣平くん…」
「はぁ!?可愛い?!」
「うん!!陣平ちゃん、我慢出来なかったんだよね?っ…可愛い…」
「…お前…後悔しても知らねえぞ」
きゃっきゃと陣平くんを可愛い可愛いと言っていると、陣平くんはひきつった黒い笑顔でわたしを見た。
そして、自身を抜き、ゴムを取り去ったあと、わたしの両脚を大きく開いてその間に顔を近づけながら言う。
「100倍返ししてやる」
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