第32章 寝言の理由 ☆
松田side
ソファーで一緒に寝たい。なんて、珍しくわがままを言うミコトを、仕方ねえな。なんて言って後ろから抱き枕にした。
髪からは甘い匂いがした。
さっきシャワーを浴びた俺と、同じ香りがしたのがどうしようもなく嬉しくて、抱きしめる力を一層強めた。
キツく抱き締めれば抱きしめるほど、ミコトの身体の柔らかさがダイレクトに伝わって来て、頭がクラクラしてきた。
明日、こいつ朝早いって言ってたな…
寝坊させるわけには行かねえ。
けれどこの状況、我慢できるはずもなかった。
ミコトの胸を後ろから欲望の赴くがままに揉むと、あっさりと俺の肉棒は硬度を増す。
ミコトの柔らかい尻に押し付けると、ミコトは可愛い声で
「や…じんぺく…エッチ…」
なんて罵ってくる。
「悪いかよ…俺だって今日はお前を抱くつもりだったんだよ」
そう言葉にすると、もう後戻りはできない。
そう開き直った俺は、ミコトの耳を舌で舐め、ワザとミコトが欲しい場所を避けて太ももを撫で回した。
案の定、ミコトは物欲しそうに身を捩らせ、俺はミコトに触ってほしい場所に手を動かせ。なんて命令すると、ミコトは俺の手を取って秘部まで移動させた。
そして、中指を折り曲げてミコトの秘部への入り口をなぞると、十分すぎるほどに濡れている。
「んっ…」
「ふ…すげぇ濡れてる…そんなにしたかったのか?俺と。」
思わず気持ちよさそうな声を漏らしたミコトが可愛すぎて、俺は意地悪に拍車をかけてそんなことを言った。
ミコトは恥ずかしそうに俯いた後、しばらく黙り込んでしまった。
あ。ちょっと苛めすぎたか?
そう心配したのも束の間、ミコトは俺に破壊力抜群の反撃を無意識に繰り出してくる。