第15章 メイド服を着たカノジョ ☆
嬉しすぎるわたしは、こうすればもっと気持ちいいかな?とか、これは?とか、思いつく限りの色んな愛撫を試して陣平くんの表情の変化を観察する。
そのとき
「っ…やべぇ。出る。
ミコト…離せ…」
「っえ…」
「っ…」
びゅッ…びゅる…
陣平くんの精液が勢いよくわたしの顔にかかった。
とろ…と頬から口元に流れて来た精液をぺろ…と舐めると、陣平くんの味がする。
苦いはずなのに愛しくて、飲みたいとすら思う味。
「お口に出してよかったのに…
全部飲もうと思ってた」
そう言って口を尖らすわたしに、陣平くんはガッと肩を掴んで半分怒鳴るように言う。
「っ…お前、フェラなんてどこで覚えたんだよ!」
「おっ、覚えたって、そりゃ知ってるでしょ普通!
わたし成人済みだよ?!」
「…萩原が泣くぞ…」
はぁあ…と深いため息を吐きながら、陣平くんはわたしをぎゅーっと抱きしめた。
もうここが大学の講義室なんて忘れているみたい。
「気持ちよくなかった?」
「気持ち良かった」
「陣平くんー!」
素直に気持ちよかったと即答してくれたのが嬉しすぎて、わたしは両手を開いて陣平くんに飛びつこうとする。
それを、受け止めながらもわたしの顔に手を添える陣平くん。
「い、いいから!顔こっち向けろ!拭いてやるって!」
「んー!」
そう言って目を閉じて顔を上げると、陣平くんがわたしの顔にかかった精液をハンカチで拭ってくれた。
そして陣平くんは嬉しいような、嬉しくないような…と、複雑な顔をして零した。
「…ある意味、あの男とキスした甲斐があったのか…?」
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