第22章 櫻井家+αの沖縄(どたばた)家族旅行!(前編)、の巻
「………」
「でもさ」
相葉くんは、空になったグラスをカタカタとテーブルの上で揺らした
「お互い口に出して確認しあってもさ、仕方ないでしょ?…そんな事」
「どうして?だって本当の理由も、そもそも浮気したかどうかだってちゃんと確認しなきゃ解らないじゃん!」
「解らなくて良いんだよ
…曖昧にしてた方がね、お互いに居心地が良いって事もあるんだから(笑)」
相葉くんはフッと笑って視線を落とすと、頬杖をついた
「…お互いに癒えない小さな蟠りを抱えてさ
それでも愛してるから、一緒に居たいって思える
…俺らはさ、それで良いんだ」
「…………解らん(汗)」
「だから、解る必要はないんだって(笑)」
「むぅ〜〜〜…」
俺は、相変わらず相葉くんの言うことは大人過ぎてちっとも解らないやとか思いながら
ルームサービスにあるまじき美味さの晩飯を、口一杯に頬張った
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